新春・街頭演説

 穏やかな天気の8日土曜日、JR亀有駅南口で、和泉なおみ都政対策委員長、葛飾区議団と仙波みのる中小企業対策室長らと、うちそろいまして日本共産党からの新春のごあいさつをさせていただきました。
 お話をしているのは、中村しんご党区議団幹事長です。

 私がお話したのは、以下のようなことです。

 あけましておめでとうございます。
 民主党政権が発足して、1年4ヶ月。「コンクリートから人へ」「沖縄の基地は少なくとも県外」この言葉に託した国民の期待は裏切られました。そのうえ先日のテレビで菅さんは消費税の増税まで表明し、自民党以上に自民党政治の道を突き進もうとしています。失望と怒りが広がるのは当然です。
 今、日本の政治と社会を覆っている深い閉塞感、この行き詰まりを打開することは、政治の担い手を変えるだけではできませんでした。おおもとにある、ゆがみを正すことがどうしても必要です。

 そのゆがみとは、社会全体で作り出している富が大企業にだけ集中し世の中に循環しない、大企業中心の政治です。
 この10年間に民間労働者の賃金は61万円も減りました。一方で、大企業の内部留保は、7割も増えた。244兆円。白河日銀総裁も国会答弁で「大企業からはお金が余って使い道に困っているといわれる」と証言しています。
 この富の一部を、社会に循環させることです。何も没収しようなどというのではありません。人間らくし働けるルールをきちんと確立することです。
 たとえば、違法なサービス残業を根絶するだけで200万人の雇用が生まれます。有給休暇や週休二日制の完全実施と合わせれば、356万人の雇用が生まれる。さらに、派遣の正規雇用、時給1000円の最低賃金、全労働者の賃金を一万円引き上げで、国内消費が51兆円増え、経済成長は5%伸びる(労働総研)。内部留保のこの間増えた分のわずか2割で可能です。
 そうすれば、若者の就職難、社会にでた最初の経歴が失業者などということはなくせる。悲しい過労死さえも根絶できる。ワーキングプアもホームレスも大きく解消することができるではありませんか。
 菅さんは関税ゼロのTPP参加で開国元年にすると言います。大企業の輸出は一時的に伸びるかも知れません。しかし、日本人の食の安全は失われる。農業も地域経済は破壊され、350万人の雇用が奪われる、政府自身が予想している。街に失業者があふれ、国土はますます荒廃するでしょう。そんな道に踏み出すことは許されません。
 ドイツでは、森林面積は日本の半分以下なのにそこで雇用は、ドイツの自動車産業の二倍確保されています。
 日本の農林水産業の果たしている役割は、89兆円に匹敵します。これをしっかりと守り振興する。
 農家が安心して農業を続けるために農産物の価格保障を実施する。そのために新たに必要な予算は、軍事費のわずか1割です。そうすれば、安心安全な食の確保ができる。自然も、そこに暮らす人々も豊かな日本こそ、本来の姿ではないでしょうか。
 そして、社会保障を充実させていく。日本の個人の金融資産は1400兆円。ところが、社会保障が削りに削られ将来不安がひろがり、国民の財布のヒモは固くなるばかりです。他の先進国なみに医療費の窓口負担も、大学の学費も無料にしていく。社会保障が充実すれば安心して財布のヒモをゆめられる。個人資産の1%が市場に回るだけ14兆円の消費が生まれます。そして保育園や特別養護老人ホームをつくり、30人学級も実施する。子育ても介護も安心で、子どもの学力も向上する。そこで働く若者たちに、生きがい働きがいのもてる雇用を確保することができる。
 行き詰まりのおおもとにある大企業中心のゆがみ、この古くて重い扉をひらけば、国民のくらしを豊かにするためのたくさんの仕事がまっています。経済も成長し、税収も増えます。軍事費や政党助成金のムダ使いにもメスを入れる。財政再建の展望も開けます。ご一緒にこの扉をひらこうではありませんか。

 もう一つのゆがみはアメリカいいなり、軍事同盟一本やりの政治です。今、世界政治を動かすのに必要な力は、経済力の大きさでも、軍事力の大きさでもありません。道理のある主張と自主的な立場です。
 たとえば、尖閣問題。尖閣列島は、1895年初めて日本が占有をしました。それ以来70年間、どこからも異議申し立てはなかった。ここに日本の領土であるという最大の根拠があります。ところが、日本政府は、中国との国交回復の過程でも、中国が領土だと言い始めたときも、この根拠、国際法上も歴史的にも明白な道理は主張してこなかった。歴代政府が日清戦争もアジア太平洋戦争も不法な侵略戦争であること認めなてこなかったために、不法に奪った土地と正当な日本の領土の区別さえつかなくなり、道理ある主張ができなかったのではないでしょうか。
 一方千島問題はどうか。北千島を含む千島列島全体が日本の領土であることは、日露戦争よりも30年前に、平和的に話し合いで決められていました。ですからここが領土交渉の出発点です。ところがスターリンの占領をアメリカも認めた。そのため、日本政府はサンフランシスコ条約で、千島列島の権利の放棄を認めてしまったでのす。条約で放棄しておいて国後・択捉は千島ではないなどと言っても、世界中誰も耳をかたむけるはずがありません。この行き詰まりを打開するためには、サンフランシスコ条約の権利放棄の立場の転換を堂々と表明をすることです。その上で、全千島返還を要求する。
 今、世界は紛争が起きても、戦争にはしない。話し合いで解決するのが世界の流れです。この立場にしっかりと立って道理ある主張をしてこそ、領土問題も、沖縄の基地問題も解決の道が開けます。

 みなさん、日本の政治や社会の行き詰まりを打開することは可能です。大企業中心、アメリカいいなりのゆがみをただすことです。日本の政治の大本にすえるのは憲法です。
 憲法9条は世界で輝きを増しています。
 憲法は「基本的人権は侵すことのできない永久の権利として、現在および将来の国民にあたえられる」と謳っています。
 オギャーと生まれたからには、どの子も健やかに育つ権利がある。それを保障する責任が政治にあります。そして誰もが人生の最後まで人間らしく暮らせる社会を実現してこそ、一人前の政治です。貧困のために、医者にかかれない、仕事も住むところさえ追われる、生きる希望を奪う、それを放置しては失格です。憲法を守り、憲法がかかげる理想を追求する。この政治実現へ、ご一緒に力をあわせるようではありませんか。
 こころから呼びかけまして、新春のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。

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プロフィール

新井杉生

Author:新井杉生
 1959年2月、埼玉県吉田町(現・秩父市)の農家に生れる。子どもの頃から山や川が遊び場で、今もテントを背負って山々を巡るのが夏の楽しみ。
 77年原水爆禁止世界大会に初参加以来、反核・平和運動にかかわり、現在も原水爆禁止葛飾協議会常任理事。
 81年から共産党専従、同年結婚。保育士の妻との間に4女に恵まれる。84年に民主青年同盟葛飾地区委員長、その後、同・東京都常任委員の後、足立や葛飾の党地区委員会勤務を経て、13年から葛飾地区委員長。
 09年から総選挙(東京17区)に出馬(同年は葛飾区長選挙も挑戦)、14年は39,724票(得票率18.8%)。
 葛飾区高砂6丁目で、妻、四女、猫2匹と暮らす。

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