89兆円分の働き

 日本学術会議などによれば、日本の農林水産業がはたしている、洪水防止や水質浄化、土砂崩壊防止などのさまざまな機能を貨幣で評価すると、その合計は89兆円におよびます。

 前原外相は「1.5%の一次産業を守るために98.5%のかなりの部分が犠牲になっている」とTPP参加について述べたそうです。しかし、それを言うなら、「1.5%の輸出大企業のために、98.5%の国民を食の安全や雇用破壊で危機に落とし込んでいいのか」が問われるのではないでしょうか。
 実際、米倉日本経団連会長は「(TPP参加で)外国からの移住者をどんどん奨励すべき」と述べています。

 それにしても、89兆円の農林水産業の値打ちと比べても、巨額なのが、大企業の内部留保の244兆円。
 すぐ使えるお金だけで52兆円だそうです。これだけでも年収500万円で100万人労働者を10年雇うのに匹敵します。

 この、途方もなく莫大な富のごく一部を、雇用や社会補償での応分な負担で社会に還元したら、日本経済はどれほど回復するでしょうか。
 社会保障への負担という点では、ヨーロッパではトヨタも日産も三菱もきちんと負担しているのですから、日本でも担うべきです。


 「ドイツでは、林業労働者が自動車産業ではたらく労働者の倍ちかい130万人で、限界集落も存在しない。」
 昨年の全国森林組合の大会で志位委員長が紹介しました。
 ヨーロッパ並みの、人間らしく働けるルールのある経済社会を築き、食糧主権などの自主的な立場にたつなら、どれだけ展望が開けるでしょうか。
 とりわけ日本の国土の7割は森林。その面積はドイツの2.5倍。この復興こそ急がれます。

 先日歩いた和名倉山も、かつては「森林で働く人の踏み跡だらけでどこが登山道かわからない」と言われたものでしたが、少なくとも私の歩いた稜線では、最近は手が入っている様子はありませんでした。

 …さて今度はどこ山に「視察」に行こうかなぁ。


 葛飾区の奥戸グランウンドのトイレの壁は、フリークライミングの練習ができます。
 今でこそ都内各地にジムがありますが、これができた30年ほど前には、ここでの練習を目的に転居してきた青年がいたほどでした。

 私も通勤の行き帰り、少しだけ練習を復活させました。

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プロフィール

新井杉生

Author:新井杉生
 1959年2月、埼玉県吉田町(現・秩父市)の農家に生れる。子どもの頃から山や川が遊び場で、今もテントを背負って山々を巡るのが夏の楽しみ。
 77年原水爆禁止世界大会に初参加以来、反核・平和運動にかかわり、現在も原水爆禁止葛飾協議会常任理事。
 81年から共産党専従、同年結婚。保育士の妻との間に4女に恵まれる。84年に民主青年同盟葛飾地区委員長、その後、同・東京都常任委員の後、足立や葛飾の党地区委員会勤務を経て、13年から葛飾地区委員長。
 09年から総選挙(東京17区)に出馬(同年は葛飾区長選挙も挑戦)、14年は39,724票(得票率18.8%)。
 葛飾区高砂6丁目で、妻、四女、猫2匹と暮らす。

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