核密約と核廃絶で

 都心サイクリングで神保町まで買い物に行き、ついでに江戸城内堀を一回りしてきました。
 半蔵門から下る途中の桜田門方面。この日は春の気温でした。

 4月7日、小池あきら参院議員を招いてかめありリリオホールで行った日本共産党演説会で、「核密約と核廃絶」をテーマに私がお話した内容は以下のとおりです。

「こんばんは。昨年は、都議選・総選挙・区議選での日本共産党へのご支援、また、区長選での革新無所属、革新区政をつくるみんなの会へのご協力とご支援、ほんとうにありがとうございました。
 鳩山内閣は発足当初『政治を動かすのではないか』、大きな期待が寄せられました。しかしあれから7ヶ月。後期高齢者医療制度にしても、派遣村の雇用問題や、米軍基地の問題にしても、公約を破り、期待を裏切り続けている。支持率は大変な落ち込み方です。新党づくりなども報道されています。しかし、今日の行き詰まりを打開するには、どの問題をとっても、日本共産党が提起しいている改革『経済は、大企業中心から、ヨーロッパなみのルールある経済社会へ』『外交は、アメリカいいなりの軍事同盟から、対等平等の平和的な友好関係へ』この道を進まないかぎり、たとえどんな勢力が政権の担い手になっても、解決の方向が開けない。こういう状況ではないでしょうか。
 私たちの党のポスターのスローガンは『政治を前へ』です。えー、ご自分は右よりだとお考えの方も『左だ』と自負されている方も、あるいは、どちらでもないおっしゃる方も、政治を『前』に進めるために、ご一緒に、日本共産党と力を合わせようではありませんか。
 3ヵ月後にせまった参議院選挙で、比例代表では、地元の田村智子さんをはじめ5人を、東京選挙区では小池あきら政策委員長を、なんとしても国会に送り出していただきますよう、まず、心からお願い申し上げます。

 この間、アメリカとの関係で焦点になったのが、米軍基地とともに、歴史的とも言える核密約の問題です。
 日本は唯一の被爆国。核兵器廃絶は国民の願いです。ヒロシマ・ナガサキの惨劇から65年たった今でも被爆者の方は後遺症に苦しんでいる。葛飾区にも少なくない方がお住まいです。
 実は毎年年末に、被爆者のお見舞いを、被爆者団体のみなさんと原水爆禁止葛飾協議会が協力してとりくんでいます。お見舞いと『ちひろカレンダー』、そして新婦人のみなさんの心のこもった手編のマフラーなどをもって訪問する活動に、私も参加しています。中には、透析をうける身でありながらながら、被爆の実相をつたえるため、語り部として小中学校訪問している方もいらっしゃる。核廃絶は、思想信条、立場の違いを超えた、日本国民の共通の悲願です。
 で、核密約というのは、この日本に、飛行機や軍艦に積んでいる分には核兵器の持ち込み自由という約束がアメリカとの間で、国民に隠れて結ばれていたのではないかという問題です。日本共産党はその秘密協定の存在を繰り返しの国会で追及してきました。しかしその都度、自民党政府は『そんなものはない』と答えていた。とうとう、その文書(これが原文のコピーですが)の存在を認めたというのが、先月の9日です。
 わたしはその日、自民党の総理大臣経験者のコメントに注目しました。ただの一言の反省もありませんでした。
 みなさん、日本の主権者は国民です。憲法前文は、『政府の行為によってふたたび戦争の惨禍がおこることのないようにすることを決意し、ここに主権者が国民であることを宣言し、この憲法を確定する。』と謳っています。
 主権者国民を自民党政府は半世紀に渡って騙し続けて来た。しかも反省の言葉さえない。こういう政党に、国民の前で、ものを語る資格はないのではないでしょうか。

 そしてみなさん、重大なのは今の鳩山内閣の態度です。二つ問題があります。
 政府が密約を認めたと報道されています。しかし『この文書そのものは密約とはいえない』というんです。どう読んでも持ち込みを認めた文書ですが、政府は、認めない。文書ではなく、文書の解釈がアメリカと日本で違っていた。そして、アメリカが誤解しているのを知っていながら、解こうとしなかったのが広い意味でいえば密約なんだ。これが一つ。
 もう一つは、1991年にアメリカが戦術核兵器の配備を中止すると表明した。だから日本に入ってくる飛行機や軍艦にはもう核兵器は積まれていない。核持ち込みは過去の話し。終わったことだと。
 この二つを理由に、アメリカには何も言わない。こういう見解です。
 すぐに志位委員長が、この二つの問題点について、文書で質問をしました。その回答書には、この文書の性格について、『日米の共通理解を記した、不公表を前提にした、公式の文書』と書いてあったそうです。『不公表を前提にした公式の文書』を、密約というのではないでしょうか。
 アメリカと日本の共通の理解とはなにか。先日、不破前議長が記者会見で新たに二つのアメリカの公文書を示しました。一つの文書の日付は、52年前の10月4日、私が生まれる4ヶ月前です。その安保改定交渉の最初の日から、アメリカが核の持ち込み自由を主張していたことを証明する文書。もう一つの文書の日付は、翌年の6月、今度は私が生まれた四ヶ月後です。交渉の結果、すべて合意されたことを証明する文書です。日米の共通の理解が核持ち込み自由だったことは明白です。以来、私がこの年齢になるまで、国際法的にアメリカには核持ち込みの権利が存在し、日本にはそれを受け入れる義務が発生し続けているんです。
 そしてもう一つ、アメリカ政府は戦術核兵器配備中止表明の3年後の94年、攻撃型原子力潜水艦への核ミサイル・トマホーク搭載の可能性を表明している。回答文にはこれに関する答えはなかったそうです。この潜水艦は、去年一年間に59回、ことしの1・2月だけ10回も日本に寄港している。つい5日前の4月2日にも、横須賀に入港しています。文字どおり現在進行形の問題です。
 みなさん、鳩山内閣は秘密文書はあきらかにしました。しかしそれだけ、政治がさっぱり動いていない。
 主権国家として、ずばり『この秘密協定はもうなしにしますよ』と、アメリカに通告する。そして『非核三原則』をきちんと守る。ご一緒に、政治を前に動かそうではありませんか。

 核兵器廃絶は世界の流れです。核兵器で脅かしても平和は守れない。『あなたが持つなら私も持つ』現実に持つ国が増えてしまった。だからオバマ大統領も『核兵器のない世界を』とよびかけたんです。アメリカとロシアの間で、明日、核兵器を大幅に削減する新しい条約に、調印するそうです。減らすだけではなく、ゼロをめざそうではありませんか。
 核兵器をなくす力は、草の根の大きな世論と運動です。来月3日。核不拡散条約NPTの再検討会議が国連で開かれますが、それに呼応する行動に、日本からも1500人、ニューヨークに行きます。私もその草の根の担い手の一人として参加する予定です。署名や募金にとりくんでいます。ぜひご協力をお願いします。

 そして、この世論と運動の先頭に立つ、被爆国日本の政府をつくろうではありませんか。参議院選挙での日本共産党の躍進で、非核の政府へ大きく大きく前進しようではありませんか。
 比例代表での5人、東京選挙区小池あきらさんの勝利のために私も全力をつくします。なんとしても押し上げていただきますよう、重ねて、お願いを申し上げまして、私の訴えとさせていただきます。ありがとうございました。」

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プロフィール

新井杉生

Author:新井杉生
 1959年2月、埼玉県吉田町(現・秩父市)の農家に生れる。子どもの頃から山や川が遊び場で、今もテントを背負って山々を巡るのが夏の楽しみ。
 77年原水爆禁止世界大会に初参加以来、反核・平和運動にかかわり、現在も原水爆禁止葛飾協議会常任理事。
 81年から共産党専従、同年結婚。保育士の妻との間に4女に恵まれる。84年に民主青年同盟葛飾地区委員長、その後、同・東京都常任委員の後、足立や葛飾の党地区委員会勤務を経て、13年から葛飾地区委員長。
 09年から総選挙(東京17区)に出馬(同年は葛飾区長選挙も挑戦)、14年は39,724票(得票率18.8%)。
 葛飾区高砂6丁目で、妻、四女、猫2匹と暮らす。

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